癌の医療の進歩。目を見張るほどの進歩があります。二人に一人ががんになる、でももうじき二人に一人は治る時代。ただ、治っても別な癌になることもありますね。今までの経験から、がんについて思うこと、情報を紹介したいと思います。

癌の告知の時

ガン告知を行うときの必要用件として、日本でも厚生省や様々なところで検討し、その結果の一つに、日本医師会生命倫理委員会の「説明と同意」についての報告があります。
この用件とは次のようになっています。

1,告知の目的がはっきりしていること
2,患者・家族に受容能力があること
3,医師およびその他の医療従事者と患者・家族との関係がよいこと
4,告知後の患者の精神的なケア・支援ができること
そして、これらの前提条件が整っている場合に限り、「がん告知」を行うべきである。
としています。

 1番の告知の目的とはなんでしょうか?これはもちろん、自分の状況を自分で知ることによって、自分で自分の人生を決めることだと思います。自分のことを他人だけが知っていて、自分では何も知らされないままに治療が計画され、行われる。知らないうちに寿命が短くなっている。等ということがないようにする事が目的なのです。

2番以降はどうでしょう。受容能力といっても、はたしてどのようにして受容能力を知ればよいのでしょうか? 家族が「患者はがんということに耐えられないから伝えたくない」ということがあります。しかし、それが本当なのか、なかなか真実のところは分かりません。「病院ではこうですが、家ではこうなのです」と患者も病院で見せる顔と家庭で見せる顔には違いがあることも良く経験します。そういう場合は家族のいうことを信じるしかないのですが、今は家族の間といってもお互いを良く知らないことも良くあります。「うちは会話のない家庭なので」という患者も増えてきました。家族としてもお互いの心の中まで良く知っていると言えない時代になってきています。

昨今医療崩壊も言われるようになり、なかなか患者や家族の気持ちまではケアできないことが多いとおもいます。告知後の精神的なケア・支援といっても現在の日本では、米国のように、精神科から専門のケースワーカー、ボランティアまでそろっていることはまれです。それでも、本人の為には、はっきりと言って本人に治療を受けることに納得していただかないといけないとおもいます。


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